ご挨拶

老後に不自由の無い暮らしを送るため、世代間扶助の理念の下で高度成長期のわが国に公的な年金が創設されて約半世紀が経過した現在、少子高齢化による現役世代の人口減少に伴い、老後の生活資金の手当ては扶助から自助へと変遷してまいりました。
とりわけ、2001年の確定拠出年金法の施行により、税制面で優遇される私的な年金制度として民間の運営管理機関が主体となって開始されたDCは、加入者または企業が拠出する掛金を元手として加入者自身が運用商品を選択する、受給者となるべき個人の手に資産運用が委ねられるという、当時としては画期的な制度でありました。その後の貯蓄から投資へという時代の流れに従い、今日ではDCは優れた個人の資産形成の方法として広く知られ、益々多くの方々に受け入れられております。

弊社は、2002年の創業以来、DC制度における記録関連運営管理機関として、拠出金の管理、運用商品の選択、資産残高の管理、給付の手続き等を行うための自社開発のシステムやコールセンター等、加入者や事業主の皆様にDC制度をご利用いただくためのサービスを提供し、また企業型年金については、自らが運営管理機関として企業様への導入を推進しております。

弊社が記録関連運営管理機関として運営しておりますSBI証券のiDeCoは、2005年に当時としては画期的な、年金資産残高によって運営管理手数料が無償という形で開始され、更に2017年の法改正による加入対象の拡大に合わせて完全無償化されました。これらコスト面でのメリットに加え、運用商品の豊富さと実績を評価いただき、お蔭様をもちまして現在業界トップの利用者数となっております。
企業型年金におきましても、弊社またはSBI証券が運営管理機関となるプランは、選択制の採用を通じた、企業の従業員規模によらない幅広い導入の推進により、金融グループとしてはトップクラスの導入企業数となっております。

引き続き、DCという働く方々の資産形成に寄与する制度を、一層多くのお客様または企業様にご利用いただけますよう、法令に従いつつ、より合理的且つ先駆的なサービスの希求と、関連技術の向上を目指し、社員一同尽力してまいりたいと思っておりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長 松井真治

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